2015年、私は第一子をイギリスで出産することになりました。初の出産を異国の地でするという、不安は半端ないものでした。日本人の友達もおらず、わからないことだらけ。
これから海外で出産を控えてる方、海外で産みたいなと思ってる方、大なり小なりの不安はあるんじゃないでしょうか?
勝手の違う国での10ヶ月もの妊娠期間を経ての出産は、経済的にも心理的にも結構大変です。
そこで今回はそんな不安を抱えてる方に向けて私のイギリスでの出産経験をお話ししたいとおもいます。
目次
- 生理がこない!
- 妊娠検査で陽性!
- NHS=国民保険サービスは全部、無料
- 産休を取る!
- 妊娠中、何してる?
- 妊娠糖尿病 (gestational diabetes)になっちゃった!
- 来たぞ~初陣痛!
- 『帰りましょうかね?』『うそでしょ??』
- まとめ
生理がこない!
ちょうど旅行してる頃生理が来る時期に生理が来ない!これは、遂に来たかー!!!
妊娠検査で陽性!
市販の検査で陽性! まず、ほーむどくたーで見てもらいやはり妊娠確定!
旦那と大喜び。この日から私おなかの子供のことばかりかんがえるようになりました。
NHS=国民保険サービスは全部、無料
イギリスでは外国人でもちゃんとしたビザを持ち、住んでいれば、公立の病院であれば、医療費無料です。妊娠中は通常はお金のかかる歯医者も無料になります。
イギリスで医療を受ける場合、まずホームドクター(GP)制度に登録しなければなりません。ホームドクターに妊娠の可能性を報告すると、ホームドクターからミッドワイフ(助産師)を紹介されます。紹介された助産師で良ければ、出産までのケアは助産師が行います。助産師とは定期的に見てもらいます。
産休を取る!
当時、レストランでウェイトレスをしてました。社員で朝8時からよる8時まで。
お腹が段々と大きくなってくと、制服が腹回りが回らなくなりました。仕事中、悪阻がひどいとき結構ありました。
産休の間、社員だったので、ちゃんとお給与の8割は毎月振込んでいただけました。これは、やっぱり助かりました。これが無かったら生活できませんでした。
ありがたや~
妊娠中、何してる?
妊娠中で産休取ってる間ってみんな何してるんでしょう?いつも体調がいいわけじゃないので休む時はもちろんあるんですけど、結構暇じゃないですか?
産休の間子供に何か自分で作ってあげられたらいいな~なんて思ってた私。
その時、思いついたのが編み物でした。
そこで私が学び始めたのがかぎ編み!
↑☝子供に作ったカーディガン
妊娠糖尿病 (gestational diabetes)になっちゃった!
妊娠中なる糖尿病。妊娠中に分泌されるホルモンの影響で発症する糖代謝異常で出産とともに自然に治るものです。
これを指摘され、血糖を厳密に管理することに、なりました。
朝昼夜と食後に指先から血を少し取り血糖値を図る機械に入れ糖度を測ります。そしてノートに記載していきました。これがまた、めんどくさい。でもこれを放っておくと大変なことになるんです。
妊娠糖尿病自覚症状がないうちに悪化すると、母体と胎児に次のような合併症を引き起こすリスクが高まります
【母体の合併症】
妊娠高血圧症候群
流産・早産
糖尿病の合併症(網膜症や腎症、神経障害など)
【胎児の合併症】
胎児発育不全、または巨大児
胎児機能不全
子宮内胎児死亡
また、母体だけでなく胎児も高血糖の状態になってしまうと、先天奇形や羊水過多症になる恐れもあります。さらに、高血糖を感知して胎児の膵臓から過剰にインスリンが分泌されてしまうと、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になったり、生まれた後に新生児低血糖に陥るリスクもあるそうです。
食べ物には血糖値が上がりやすい食べ物、上げにくい食べ物があり、脂肪分の多い肉類/ご飯/パンなどは血糖値が上がりやすく、野菜/キノコ類/豆類/海藻類などは上がりにくいとされています。低GI食品とは「GI値(食べた後の血糖値上昇の程度示した値)」が低い食品を選んで食べるように指導されました。
来たぞ~初陣痛!
10ヶ月の間この日が来るの不安で不安で気がおかしくなりそうでした。でも来ちゃうものは来ちゃうんです。ついに陣痛が来ました。
旦那にいつもの病院まで送ってもらい即入院、まだ開いていないらしく結局促進剤を用い、出産となりました。
まず案内された部屋は大部屋、カーテンで区切られただけで、アチラコチラから妊婦さんのウゥウゥーといううめき声やグワーッ、ギャーという叫び声が聞こえるお部屋。
もう、それを聞いてるだけで、これから自分の身にもすぐやって来る激痛が予想できて怖いのなんの!
陣痛の間隔が狭くなり、ヤバくなってくると、分娩室に移動。
痛みで意識が遠のきました。
私は普通分娩を希望していました。
私の頭の中は真っ白、そして、力んでっていうのももう英語もわからない、結局赤ちゃんを出すために会陰切開。立ち会ってた旦那によると、ものすごい出血だったよう。
無事子供を出産を終え、立てない状況。隣には生まれたばかりの赤ちゃん。疲れすぎて赤ちゃんを抱ける状態でもないが、看護師さんにおっぱいをあげてねっと無茶ぶりを言われ、もう必死。
日本では出産後、しばらくは看護師さんが赤ちゃんを看ていてくれるんですが、イギリスでは速攻、母に託されます。
『帰りましょうかね?』『うそでしょ??』
イギリスにおいては、産んだ直後からじゃあ退院しますんで、準備しといてね、なんてプレッシャーをかけられ、
『この状態でかえるんですか?????』
『私大丈夫????きつすぎるよーーー!!』
とにかくイギリスは早くベッドを開けてほしいからか、とにかく病院には長くいさせない。でも、そのほうがいいっていう人もいるから一概にはどちらがいいとは言えないが、私は日本のように3日くらいは病院でゆっくり、何かその後あった時も対応できるようにしてほしいというのが本音。
私の場合、出産直後のシャワー中、会陰切開部分から大量出血で失神。結局4日くらい余計に病院でお世話になりました。(笑)
縫い合わせた部分、これが下手だったのか切り方がまずかったのか、退院後日もまた、病院に行く羽目に。
まとめ
長女を2015年にイギリスで、弟くんを2016年に日本で出産しまして二つの国で出産を経験した私ですが、個人的には日本で出産するほうが楽でした。
でも最初にイギリスで経験した出産は絶対忘れないと思います。大変だった分、思い出深くもありすごく貴重な経験をさせていただきました。
イギリスのミッドワイフさんにもたくさんお世話になったし、たくさんの人に助けられて出産ができたと思います
海外では自分の主張をしていかないと受けるだとなかなか自分の得たい情報分からないと思います。 特に初めての出産の場合に色々と不安はあると思います出産後だって子供も育児に関してわからないことだらけだしその上海外で子供を育てていくことへの不安も重なっていきます。
イギリスでは日本人ママ達と話したりしていくうちに彼女達の強さ、逞しさをすごく感じました。海外で子供を育てていくということはタフにならないとできないことじゃないでしょうか。
出産というのはその大きな第一歩になるんだと思います。